Corky Carroll ヒストリー

今日は、HOBIEの伝説の男
Corky Carrollについて、書きます
1960年代HOBIEというと、Phil Edwardsがやはり一番人気があったのですが、
この人Corky Carroll の存在は、非常に重要な意味をなしています
ここに彼の歴史を一気にご紹介します

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Corky Carroll
1947年9月生まれ 現在70歳
どことなくラビットケカイに似てる気がするのは私だけでしょうか

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彼は1959年にサーフィンのキャリアをスタートさせました

最初の年1959年に彼は初めてサーフコンテストに出場し、最初から3位という成績を収めたそうです。
その時彼は11歳だったのでした。
この大会は、US SURFBOARD CHANPIONSHIP というい大会で、Huntingtonビーチで行われ、カリフォルニアで開催された初めてのメジャーな大会だったそうです。

1962年には14歳でSan Clemente Surf Capades contest という大会で、初めて優勝。

1963年には、その時代に、世界で最も大きいサーフボードブランドHOBIE SURFBOARDSのTEAM RIDER に雇われたのです。
Phil Edwardsは以外では初めてのサーフィンをすることで収入を得るという、プロサーファーが誕生しました。PHILはシェイプもしていましたが、CORKYは純粋にサーフィンだけをするプロライダーでした。HOBIE Teamの中では最年少でした。

1964年、Bruce Brownの撮影したEndless Summerにも出演し、映画のプロモーショナルツアーに、HOBIE ALTER、Phil Edwards ,Mike Hynson, 等とともに、招待されました。
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左から、Mike Hynson, Bruce Brown , Joy cabel , Corky Carroll, HOBIE ALTER , そして一番右が Phil Edwards です

その時のCorkyは16歳でした。16歳の彼には刺激が強かったと思います。.

映画の出演や、プロモツアーなどで、最若手と言うことで、たちまち人気者になり、
多数のテレビ出演の依頼が来たそうです。

この年にこの若さで、HOBIEから Corky Carrollモデルが発表されました。
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今までにないしっかりとしたノーズライダーモデルが誕生したのです。
現在にも通用する、非常にコントロールしやすいノーズライド性能抜群のモデルです。

そのライディングがこれです
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ノーズ命! と言うかの如く、 のライディングですね。

1965年、その自身のノーズライダーモデルを用い、Tom Morey が開催した、
世界初のノーズライディングコンテストのグーフィーフット部門で優勝しました。
その時のレギュラーフット部門の優勝はMicky Munoz でHOBIE TEAMを総合優勝に導いたのです。
このコンテストは世界で初めて賞金が出るコンテストとして、騒がれました。

1966年にはUSチャンピオンに輝き、ベストサーファーアワードに選ばれます。
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1967年にはペルーで行われたインターナショナルBig Wave コンテストで優勝。
その時に彼が使用したのが、Terry Martinとともに開発した、9‘を切る世界初のプロダクションショートボード
Corky Carroll Mini モデルだったのです。ショートボードと言っても、まだまだ9‘前後での展開でした。
それまでは10‘近くのボードが主流であったので9’でもショートボードと呼ばれたのです。

そして同年もHuntington ビーチで行われたUSチャンピオンシップに優勝し全米チャンピオンに輝いただけでなく
サンタクルーズで行われた、インターナショナルチャンピオンシップにも優勝しました。
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Corkyはこの1967年の活躍について、こう言っています。
「1967年にアンダー9フィートのボードで、コンテストを回っていたサーファーは俺だけだった。そこに大きなアドバンテージがあったよ。そして、ほとんどのコンテストで優勝できたんだ」と
つまり、これだけHOBIEのCorky Caroll Miniモデルは歴史的に非常に重要な意味をなしているということなのです。

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1968年、このHOBIEから、前述のCorky Carroll Miniモデルをもうひと段階短くした Super Miniモデルが発売されました。Miniモデルが9‘前後だったのに対し
Super Mini モデルは 8‘前後になった。まさにショートボードレヴォル―ションの真っただ中の事でした。
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そしてこの年、サーファーが選ぶ、世界のベストサーファー投票で、見事1位に選ばれた。
本人は、他の何の賞よりも、この賞が一番うれしかったと語っています。


1969年にはより短いモデルを発表し、いよいよボードはアラウンド7‘という短さになっていきました。
そのモデル名が、Deadly Flying Glove でした。

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Deadly Flying Glve でのライディングがこちら
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やばいですね。

そして、同年、この Deadly Flying Glove を駆使して、自身三度目のUSチャンピオンに輝いたのです。
が、しかし、彼がタイトルを獲った時に乗っていたのは、8‘2“という長さのDeadly Flying Gloveだったという。なんとも不可解な感じですが、まさに時代は混とんとしていた感じだったんですね。

このように毎年毎年、ボードが短くなっていくという、革命の時代を先頭を立って生き抜いたのがCorky Carroll その人なのです。

1970年にはいよいよツインフィン時代に突入します。
Corkyはテストを重ね、Space Sticksというモデルを開発します
長さのレンジは5’10“~6‘8”という長さで展開でした。
これがのちにCirca71 Twin というモデルになっていくのです。

そしてCorkyは、1972年にプロとしてのサーフィンを引退します
引退後は、音楽業界で活躍し、なんと9枚ものアルバムを出しています。
現在でもこのアルバムはApple Musicなどで効くことができます。
自身ではサーフロックだ、ということですが、、、是非聞いて見てください。
また、その後はラジオや雑誌、新聞のコラムなどのメディアでの仕事をメインに活躍しました。

このように、まさにサーブボードデザインの革命期にMicky Munozや Terry Martinと一緒にHOBIE内での、いや、サーフィン業界全体のショートボード・レヴォリューションに大きく貢献したのがこの人
Corky Carroll なのです。

そして、1966年から1970年の間、彼はサーフィンの全米選手権で3度優勝し
またインターナショナルな大会でも3度優勝。そして、大小合わせて100回以上優勝を経験したそうです。

まさに生きる伝説 LEGEND と呼ぶにふさわしい人なのです。

そして、ここに登場した、Corky Carroll の開発したモデルたちは、現在復刻して、
HOBIEのラインナップにしっかりと並んでおります。
是非是非、ノーズライダーのロングボードから、徐々にサイズダウンを始めてみて、マイ・レヴォリューションを経験してみませんか?
Corky Carroll の足跡をたどっていくと、自然とマイ・ショートボード・レヴォル―ションになっていきますよ!

いや~、サーフィンの歴史って面白いですね!!


Masa
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