HOBIE 2018 ニューモデル、デビッド・エドワーズ By タイラー・ウオーレン 徹底解析

今年は例年と違い、2018年のニューモデルが早々に日本に上陸しました。

そのニュースのブログをみて、この週末は多くの方がニューモデルを見せてくれ
と、ショップに押し寄せました。
皆さん口をそろえて、
「ん~~~~、これはいい。」
「ん~~~~、乗りたい。」
「ん~~~~、次のボードはこれだな~。」
「ん~~~~、参った。」
「ん~~~~、またやってくれましたね~」
「ん~~~~、欲しいボードがまた増えた~」

と唸りながら、ボードをなめるようにして、見て、触って、
盛り上がって頂きました。

遠方の方や、お忙しい方で、まだご来店出来ていない方に
タイラー・ウォーレンの渾身の2018年モデル
デビッド・エドワーズを徹底解析 させていただきます。



まずはネーミングから、そそります
”デビッド・エドワーズ”
これは、タイラー・ウォーレンがイメージするところの、
デビッド・ヌイーバ と、フィル・エドワーズのイメージを
混在させたようなイメージングからのネーミングなのです。
そういわれると、そそられちゃいますよね。
ただ、これはあくまでも彼のイメージですので、
コピーなどとは全く違いますので、ご注意ください。

そして、アウトラインです

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こんな感じで、激しくはないですが、PIGGY アウトラインを採用しています。
つまり、ノーズが少し細めで、真ん中よりテイル側に幅がある感じですが
そこまで激しくはしていません。
そこはタイラーらしく、やりすぎない感を出しています
これは他の部分の性能を打ち消さない程度で、なのに、PIGの良さを取り入れているかんじです。

そして9’6”でのサイズ感はこんな感じ

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9'6"*23"*2 7/8"
一本一本違いますが、どれもこの数値の前後です。
クラッシックボードとしてはスタンダードかなと思います

そして、このモデルを持ってみて、まず感じることは、
レイルが薄い、と感じます。
ノーズからテイルまで、ピンチな50/50レイルです

レイルの写真をノーズ側からテイルに移動しながら写しました

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ノーズ付近
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センター付近
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テイル付近
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このレイル、センター厚は2 7/8"と考えると、レイルは結構薄めになっているのが分かると思います
このレイル、どこかで触った覚えがありありです。
そうです、テリー・マーチンのレイルにそっくりです
そうです、あのテリーさんのシャープで無駄の無いレイル、心地よいな触りごこち
テリーさん最盛期の、レトロクラッシック、レジェンド、レガシーのレイル感にそっくりです
良い感じです。
レイルが入りやすく、抜けにくい、そしてスピードにつながるレイルです。


次にボトムを見てみましょう

ボトム面にスケールをあてて、ノーズ側から移動していきます

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がっつりと入ったノーズコンケーブです。
ここが、タイラーがイメージするところの、デビッド・ヌイーバ風なところです。
久しぶりのがっつりコンケーブ!
いままでのHOBIEのモデルの中で、最大のコンケーブだと思います。
このコンケーブが入っているので、ノーズライディングの安定感は抜群です。

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ここが、ほぼボードのセンター付近です

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そして、コンケ-ヴがボードのセンター付近で終了した直後、
ご覧のようにコンベックス(いわゆるロールドVeeボトム)が始まります
フラット無しの、コンケーヴからの~即 ロール。
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結構ロールしています

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このままのロールでテイルまで抜けていきます

このロールドVee もテリー・マーチンのシェイプの生き写しのようです
レガシーやレトロクラッシックのあれです。
つまり、テイルを踏まなくてもコントロールしやすい
グライド系のディテールです。

ということは
ヌイーバのようなノーズライダーと、フィルモデルやレガシー、レトロクラッシックのような
グライド系のボードをくっつけてしまった感じなのです。
タイラー、やってくれました!!
凄いです。



そしてロッカー感も見ていただきましょう。
こんな感じです

ノーズから
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テイルから
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真横からです
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タイラーのシェイプの中では、ロッカーがあります
テイルはSalinasや One Fin Pin のようなキックテイルになっていますが
ノーズのロッカー感が全く違います
タイラーシェイプで言えば、オールラウンダーのようなロッカー
他のモデルで言えば、レガシーのようなロッカーでしょうか



通常、これだけロッカーがあって、コンケーヴがこんなに深いボードは
走りが悪い、とか、パドルが進まない、とか、
テイクオフが大変だ、とか、言われています
しかし、そこはタイラー・ウォーレンを天才と言わしめる何かが
ここにはあるのです。

たとえば、ローズやボンバーのデビューの時、見た目ではノーズライディングが難しそうに見えました
しかし、乗ってみると、意外や意外、ノーズが非常にいいボードでした。
また、サリナスのの時も、見た目はノーズはいいが、動きが悪いんじゃないかと
思うようなディテールでしたが、乗ってみると、意外や意外、ターンも想像以上に良かったです。
そこのあたりが、タイラーをシェイプの天才と感じさせる部分でしたので
このボードも、何か隠されているはず。
たしかに、水を流すスピード性能と、ノーズライディング向けの抵抗感のある部分とが
混在し、その両者がせめぎ合っているボードとみて取れます
そしてどちらかが強すぎると難しいボードになってしまいます。

そう思いながら、半信半疑、不安と期待に満ち溢れて、
早速テストライドをしてきました・・・・・・・

続きは明日、ご報告します



Masa










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