フィンのお話 (シングルフィンロングボード)
今日はシングルフィンロングボード用の フィンのお話をしたいと思います
今更人には聞けない、という方は必見です。
上級者の方は、知っていると思いますので、あしからず
さて、シングルフィン用のフィンもいろんな形が出ていますね。
でも、あまりフィンにこだわら無い方も多いようです。
しかし、フィンは非常に重要な要素なんですよ。
フィン一つでライディングテイストも変わるのです。
まずは、フィンの性能を決める重要な3つの要素についてご説明します

上記の3要素が、フィンの性能を決める重要な要素なのです
まずはベース
このベースが広いか狭いかで、ボードの直進安定性能が変わります
ベースが広い:安定する、直進性が高い
ベースが狭い: ボードは不安定になる。回転性能が上がる
ということです。
次に、高さです
この高さで安定性と直進性、ターンの質、ノーズライド性能が変わります
高い:安定する、直進性が増す、しっかりとしたターンが出来る、ノーズ性能が良くなる
低い:安定しない、回転性が増す、ターンが抜けてしまう、ノーズが弱くなる
ここで、なぜ高さが高い方がノーズ性能がいいかと言いますと、
ノーズに行った時に、テイルが浮いて、フィンが抜けてしまうと、横滑りしたりしてしまいますが
フィンに高さがあり、抜けそうでも抜けなければ、ボードは前に進んでくれる。前に進んでくれると
スピードが得られてノーズがしずみにくい、
ということです。
そして、レイク です
これは、フィンの後ろ方向への傾きの度合いを言います
これにより、ターンの質がだいぶ変わってきます
レイクがきつい(傾斜が激しい)とターンがドライブしやすくなる
レイクが弱い(立っている)と ターンがドライブしなくなり、ピポットターンに向いてきます。
ここで解説です
ドライブターンとピポットターン という言葉が出てきましたが
まずドライブって何?ということから
ドライブ感のあるターンとは、ある程度レイルを使って、フィンとレイルで水を捕らえ、
前に進みながら回転していく事を言います。
この回転半径が大きい小さいはありますが、スピードを維持しながら、
またはスピードをビルドしながら回転していくことをドライブターンと呼んでます
反対にピポッドターンは、出来るだけボードの後方に立って、レイルを抜き
フィンを中心に一気にボードを返すターンです。ドライブターンと違ってターンをすることで
スピードを殺してしまう感じになります。
なので、ドライブターンの場合には、ドライブし続けて、加速しながら走っていけますが
走ってしまうだけにノーズライドのタイミングがつかみにくいのも事実です
逆にピポットの場合、ターン後に失速するので、前に歩かないと加速が得られない為
ウォーキングのタイミングが得やすい。
こういったメリットデメリットがあります
もうひとつ、要素としては、見た目で一発で分かる
面積です。
お分かりのおり、面積は大きい方が安定します。
逆に面性が小さい方が、回転性がいいです。
フィンのどの部分に面積あるかで、性能が変わってもきます
おまけに言っておきますと、フィンの固さも影響します
固い方がしっかりとしたターンが出来ますが
近年、柔らかめのフレックスフィンも非常に人気が高いです
フレックスフィンの何がいいのかということですが
ドライブ系のターンをしている最中に、フィンに圧力が掛かっている間は
フィンがしなっているのです
そして、ターンが終盤に差し掛かると掛かっていた圧力が弱くなってきて
しなっていたフィンがもとに戻ろうとします。
この時にフィンがもとに戻る力がボードに伝わってきて、後ろから押されるような感覚を受けます
それを利用して、より一層の加速を得るのがフレックスタイプのフィンです
これは重すぎるボードにはあまり向かないようです。
ということで、いろいろと説明してきましたが
上記のような要素を少しづつ変えて、千差万別のフィンデザインが存在します
それぞれがいい味を持っているのです。
現在店頭にある分かりやすいフィンをいくつか使って解説していきますね

これは、ベースも広く、高さもあり、面積もあるので
安定感重視のタイプです。
安定するので自然とスピードも増します。
もともと、50年代のフィンはこんな形しか無かったのです。
つまり、クラッシックが本当に好きな方は、このタイプのフィンを好んで使います。
安定感重視ですが、フィンの上をしっかり踏んであげると、
ターンも比較的出来てしまうのがこのフィンの特徴です。
クラッシックタイプのボードにぴったりです。
次にこちら

このフィンは、60年代に上記のハーフムーンタイプのフィンのベースを
狭く削ったタイプで、今でいうカットフィンの要素が入っています
Malibu Classic 又は、 Da Cat とも呼んでいます。
ベースをカットしたことで、ターンの初動が著しく良くなりました
そしてレイクが生まれて、ドライブする感じがします。
また、フィンの上部に面積を残しているので、そこがターンの最後に
引っ掛かり、水の反発を最後の最後まで感じ、しっかりとドライブしてくれます。
スピードビルド出来る感じがします
またフィンの上部の面積が、ノーズライド時に引っかかる為、抜けにくいので
ノーズライドも安定します。

これは、いわゆるピポッドフィン、またはノーズライダーフィンのタイプで
レイクが少なくて、フィンの上部に面積があります
四角い感じです。
クラッシックノーズライダータイプのボードにはぴったりです
ご覧の通り、レイクがないので、ピポットターンに向いています
前述したように、ピポット向きなので、ターン時に失速感がありますが
その後、ウォーキングをして加速する、ウォーキング主体のサーフィンに
ぴったりです。
またフィンの上部に面積を持たせていて高い位置に抵抗があるため、
ノーズライドの安定感も非常に得られます。
一般的にはノーズライド 向き言われています
ドライブ向きではありません
そして最後にご紹介するのが
Tyler Warren Pivot フィンです

これは文字通りTyler Warrenがデザインした、彼流のPivotフィンですが
ご覧の通り、あまりピポットタイプではない感じのデザインになっています
通常のPivotフィンのベースを非常に広くして、ボードの安定感を出しています
そして、フィンの上部を少し後ろに振って、レイクを出しています
つまり、ピポットしながら、ドライブする、非常になんでも出来るフィンです。
Tylerは非常にスムーズなサーフィンをすることで有名ですが
そんな、スムーズな中にも、クイックなピポットターンなどを入れ込み
非常に幅の広いサーフィンをしています
そんな彼のサーフィンを物語っているかのようなデザインのフィンなのです。
当店での人気はナンバー1 です。
最後に、上記では、テイル形状や、レイル形状などボードデザインに対して
このフィンが合う、とか合わないとか、書きませんでした。
いまやフィンレスでボードに乗る人もいるくらいな世の中なので
いろんなボードにいろんなフィンを試してみて良いんだと思い、
このボードにはこのフィン!的な事はあえて書きませんでした。
いろんなボード、いろんなフィンを頭で理解しながらサーフィンすることは
そのボードやフィンに合わせるサーフィンを心がけられるので
新しい自分が発見されると思います。
そしてそれが楽しさに変わっていきますよ!
是非いろいろ試してみてくださいね!
上記のフィンはこちらからどうぞ
Masa
今更人には聞けない、という方は必見です。
上級者の方は、知っていると思いますので、あしからず
さて、シングルフィン用のフィンもいろんな形が出ていますね。
でも、あまりフィンにこだわら無い方も多いようです。
しかし、フィンは非常に重要な要素なんですよ。
フィン一つでライディングテイストも変わるのです。
まずは、フィンの性能を決める重要な3つの要素についてご説明します

上記の3要素が、フィンの性能を決める重要な要素なのです
まずはベース
このベースが広いか狭いかで、ボードの直進安定性能が変わります
ベースが広い:安定する、直進性が高い
ベースが狭い: ボードは不安定になる。回転性能が上がる
ということです。
次に、高さです
この高さで安定性と直進性、ターンの質、ノーズライド性能が変わります
高い:安定する、直進性が増す、しっかりとしたターンが出来る、ノーズ性能が良くなる
低い:安定しない、回転性が増す、ターンが抜けてしまう、ノーズが弱くなる
ここで、なぜ高さが高い方がノーズ性能がいいかと言いますと、
ノーズに行った時に、テイルが浮いて、フィンが抜けてしまうと、横滑りしたりしてしまいますが
フィンに高さがあり、抜けそうでも抜けなければ、ボードは前に進んでくれる。前に進んでくれると
スピードが得られてノーズがしずみにくい、
ということです。
そして、レイク です
これは、フィンの後ろ方向への傾きの度合いを言います
これにより、ターンの質がだいぶ変わってきます
レイクがきつい(傾斜が激しい)とターンがドライブしやすくなる
レイクが弱い(立っている)と ターンがドライブしなくなり、ピポットターンに向いてきます。
ここで解説です
ドライブターンとピポットターン という言葉が出てきましたが
まずドライブって何?ということから
ドライブ感のあるターンとは、ある程度レイルを使って、フィンとレイルで水を捕らえ、
前に進みながら回転していく事を言います。
この回転半径が大きい小さいはありますが、スピードを維持しながら、
またはスピードをビルドしながら回転していくことをドライブターンと呼んでます
反対にピポッドターンは、出来るだけボードの後方に立って、レイルを抜き
フィンを中心に一気にボードを返すターンです。ドライブターンと違ってターンをすることで
スピードを殺してしまう感じになります。
なので、ドライブターンの場合には、ドライブし続けて、加速しながら走っていけますが
走ってしまうだけにノーズライドのタイミングがつかみにくいのも事実です
逆にピポットの場合、ターン後に失速するので、前に歩かないと加速が得られない為
ウォーキングのタイミングが得やすい。
こういったメリットデメリットがあります
もうひとつ、要素としては、見た目で一発で分かる
面積です。
お分かりのおり、面積は大きい方が安定します。
逆に面性が小さい方が、回転性がいいです。
フィンのどの部分に面積あるかで、性能が変わってもきます
おまけに言っておきますと、フィンの固さも影響します
固い方がしっかりとしたターンが出来ますが
近年、柔らかめのフレックスフィンも非常に人気が高いです
フレックスフィンの何がいいのかということですが
ドライブ系のターンをしている最中に、フィンに圧力が掛かっている間は
フィンがしなっているのです
そして、ターンが終盤に差し掛かると掛かっていた圧力が弱くなってきて
しなっていたフィンがもとに戻ろうとします。
この時にフィンがもとに戻る力がボードに伝わってきて、後ろから押されるような感覚を受けます
それを利用して、より一層の加速を得るのがフレックスタイプのフィンです
これは重すぎるボードにはあまり向かないようです。
ということで、いろいろと説明してきましたが
上記のような要素を少しづつ変えて、千差万別のフィンデザインが存在します
それぞれがいい味を持っているのです。
現在店頭にある分かりやすいフィンをいくつか使って解説していきますね

これは、ベースも広く、高さもあり、面積もあるので
安定感重視のタイプです。
安定するので自然とスピードも増します。
もともと、50年代のフィンはこんな形しか無かったのです。
つまり、クラッシックが本当に好きな方は、このタイプのフィンを好んで使います。
安定感重視ですが、フィンの上をしっかり踏んであげると、
ターンも比較的出来てしまうのがこのフィンの特徴です。
クラッシックタイプのボードにぴったりです。
次にこちら

このフィンは、60年代に上記のハーフムーンタイプのフィンのベースを
狭く削ったタイプで、今でいうカットフィンの要素が入っています
Malibu Classic 又は、 Da Cat とも呼んでいます。
ベースをカットしたことで、ターンの初動が著しく良くなりました
そしてレイクが生まれて、ドライブする感じがします。
また、フィンの上部に面積を残しているので、そこがターンの最後に
引っ掛かり、水の反発を最後の最後まで感じ、しっかりとドライブしてくれます。
スピードビルド出来る感じがします
またフィンの上部の面積が、ノーズライド時に引っかかる為、抜けにくいので
ノーズライドも安定します。

これは、いわゆるピポッドフィン、またはノーズライダーフィンのタイプで
レイクが少なくて、フィンの上部に面積があります
四角い感じです。
クラッシックノーズライダータイプのボードにはぴったりです
ご覧の通り、レイクがないので、ピポットターンに向いています
前述したように、ピポット向きなので、ターン時に失速感がありますが
その後、ウォーキングをして加速する、ウォーキング主体のサーフィンに
ぴったりです。
またフィンの上部に面積を持たせていて高い位置に抵抗があるため、
ノーズライドの安定感も非常に得られます。
一般的にはノーズライド 向き言われています
ドライブ向きではありません
そして最後にご紹介するのが
Tyler Warren Pivot フィンです

これは文字通りTyler Warrenがデザインした、彼流のPivotフィンですが
ご覧の通り、あまりピポットタイプではない感じのデザインになっています
通常のPivotフィンのベースを非常に広くして、ボードの安定感を出しています
そして、フィンの上部を少し後ろに振って、レイクを出しています
つまり、ピポットしながら、ドライブする、非常になんでも出来るフィンです。
Tylerは非常にスムーズなサーフィンをすることで有名ですが
そんな、スムーズな中にも、クイックなピポットターンなどを入れ込み
非常に幅の広いサーフィンをしています
そんな彼のサーフィンを物語っているかのようなデザインのフィンなのです。
当店での人気はナンバー1 です。
最後に、上記では、テイル形状や、レイル形状などボードデザインに対して
このフィンが合う、とか合わないとか、書きませんでした。
いまやフィンレスでボードに乗る人もいるくらいな世の中なので
いろんなボードにいろんなフィンを試してみて良いんだと思い、
このボードにはこのフィン!的な事はあえて書きませんでした。
いろんなボード、いろんなフィンを頭で理解しながらサーフィンすることは
そのボードやフィンに合わせるサーフィンを心がけられるので
新しい自分が発見されると思います。
そしてそれが楽しさに変わっていきますよ!
是非いろいろ試してみてくださいね!
上記のフィンはこちらからどうぞ
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